JAバンクのTVCF「支え合うオーケストラ」篇

JAバンクの安全性訴求キャンペーンのコマーシャル。支え合いを表現するにあたりオーケストラのシステムを例えとしました。それは…オーケストラで第一バイオリンの弦が切れたとすると後ろの第二バイオリンが自分のバイオリンを渡し、順繰りに前に送って支えるのだそうです。(私は同行できませんでしたが)撮影はポーランドで行いました。現地の管弦楽団とその歴史あるホールでです。このコマーシャルは米国のIBA賞を獲得しました。

ジョンソンエンドジョンソンのTVCF

ジョンソンのベビープロダクトは、現在では若い女性が使うようですが、これは純然たるベビーユウス。生後4ヶ月で赤ちゃんの肌は曲がり角に来るのだそうです。そこでベビーローションで潤してあげましょう、という啓蒙コマーシャル。

スカイトレイルのTVCF

オールドスパイスの新商品「スカイトレイル」の登場コマーシャルです。当時新しかった(70年代)ハンググライダーを使うことにしました。撮影場所は伊豆七島の新島。何日かお天気待ちをした記憶があります。やっと晴天に恵まれて断崖でスタンバイ、東京のヘリコプターにゴーサイン、飛んで来て撮影をしたわけです。一回目のトライで浜辺に着陸できず海にドボン、カイトは支柱が曲がってしまってそれきりになりました。それでもその1回の映像でなんとか足りたというコマーシャルなのです。キャッチフレーズは「限りなく広がる自由への香り」

オールドスパイスのTVCF

アメリカっぽいボトルの形、アメリカっぽい香り、オールドスパイスのアフターシェイブローションはアメリカにあこがれる若者の必須アイテムでした。このコマーシャルはクイックカットと言う技法、短いシーンをリズム良く構成したムービー版のコラージュ作品です。底抜けに明るいアメリカの若者のスライスオブライフです。

ドクターペッパーのTVCF

この少し前、日本発売をはたしたドクターペッパー、その時のキャッチフレーズは「テキサス生まれはちょと違う!」でした。しかしその未体験の独特な味に消費者はなじめず、若干売り上げが伸び悩んでいたときのコマーシャルです。逆説的に「青春、大人にはわからない味にひかれる時」というナレーションで不良(?)っぽく表現しました。タレントは(その時)新人の浅野温子さん、カメラとナレーションに加納典明氏を起用,バックサウンドにタイガースの「花の首飾り」を、加橋かつみ氏にスタジオに入って弾き語りをしてもらった。締めくくりのフレーズは「違いがほしいね、青春。ドクターペッパー」

ビックライターのTVCF

70年代の仕事です。使い捨てライターの「着火の良さ」をアピールするCFでした。サーカスの空中ブランコで右からライターを持った男、左からタバコをくわれた女が揺りだして真ん中で着火するというもの、後楽園の木下サーカスに協力していただきました。ナレーターは若き徳光アナウンサーでした。NEW YORK ADCで賞を獲得しました。

ナチュラルフードのTVCF「べに花物語」

このコマーシャルの前半は時代劇、江戸時代に紅花から取れる「赤」の染料がいかに貴重なものであったかではじまります。時代劇の部分は山形の紅花畑でのロケと世田谷の三船プロのオープンセットで撮影しました。ディレクターは大学の友人、阿保幸夫氏。カメラは日本アカデミー賞の飯村雅彦氏。(きっと時代劇がきいたのでしょう)米国のクリオ賞をいただきました。